『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その71

11月 11, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

相手が自分に好意を寄せていようがいまいが、思いが強すぎると周囲が見えなくなってしまいます。「人を好きになる気持ち」というのは「人に好きになってもらいたい気持ち」の裏返しでもあります。だから、思いがどんどん強くなってくると「自分がこの人のことを世界で一番幸せにできるのだ」と「思い」を正当化しようとしていくことになります。そうなると後に待つのはパワーゲームです。「あなたのために私はここまでやっている」という主張をしはじめたら、その分「感謝」の気持ちでも返していかないと本人はやっていられません。そういう意味で、この三角関係の中で誰も結ばれなかったのは本人たちにとってはよかったことなのかもしれませんね。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その70

11月 11, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

賢午は未由を、未由は申也を、そして申也は賢午を追い求めていました。正にキレイな三角関係です。勘のいい、特に女性のお客様で途中で「もしや」と気付かれた方も何人かいらしたようです。とって付けたようなオチにしたくなかったので、途中でそれとなく「そんな雰囲気」を匂わせるシーンを入れておきましたが、これがあからさまに申也からの好き好き光線が賢午に向かっているとバレてしまうと面白さも半減するどころかとても切ない話になってしまいます。なおかつ一方的ではあるものの純粋に人を好きになる気持ちも表現したかったので、そこらへんのサジ加減は難しいところでした。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その69

11月 10, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

先ほどまで原因不明の病で倒れておりました。花粉症とも(年がら年中花粉は飛んでいるとのこと)風邪とも判別つかない症状でしたが、薬を飲んで復活しました。薬万歳。皆さまも健康には十分ご注意ください。

さて一方的に未由のことを好きになった賢午と、一方的に幼い頃から申也のことが好きだった未由ですが、通常三角関係というものは1人の男性に女性が2人あるいは1人の女性を男性2人が奪い合う展開が定番です。今までの流れからだと申也と未由が付き合い始めるか、その前に賢午と申也が争う羽目になるのでしょうが、そこはそれゲオグランデです。実は申也は賢午のことが一方的に好きだったというオチが待っていました。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その68

11月 9, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

カッコよく踊る2人組はフラれているのにどこかカッコつけてしまう男の往生際の悪さを表現しています。一方的に好きになってしまった人にありがちな心境でしょうか。自分で勝手に悲劇の主人公になったような錯覚に陥ってしまいます。それも端から見るととても滑稽だということが、このシーンを見ていただければおわかりになるでしょう。見た目はこの作品の中でも最もシュールなシーンですが、表現した「心象風景」はとてもリアルなものと言えるかもしれません。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その67

11月 9, 2010 in Geogrande, REP'S TALK


いきなりタキシードっぽい姿の2人組がやってきて賢午と合わせて踊り始めます。こういうパターンはミュージカルにはありがちですが、シーンが「賢午がフラれて悪態をつく」という状況なので、やはり「かっこいいほどコミカル」に見えます。言うなれば「ミュージカルのパロディ」です。物語の前半でこういうパターンを展開すると理解に苦しみますが、様々なパターンを見せられた後だと不思議と違和感なく見ることができます。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その66

11月 8, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

未由は一途に幼なじみの申也のことを思っていました。彼女自身もいろいろな出会いと別れがあったのかもしれませんが、やはり幼い頃の「純粋な」思いが忘れられなかったのか、それともいろいろあって思い出したのかまではわかりません。学校の同窓会で久しぶりに昔のクラスメートと再会してそれがきっかけで付き合い始めるという話は現実でもよく聞く話ですが、最近では「ネットで初恋の人を検索する」ことも珍しくないようで、未由も検索して申也の勤め先を見つけて様子をうかがいにきていたのでした。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その65

11月 8, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

そろそろ紅葉狩りのシーズンです。英語で紅葉狩りのことを「モミジ・ハンティング」って言ったらかっこいいなと思いましたが、実際は「リーフ・ビューイング(leaf viewing)」あるいは「リーフ・ピーピング(leaf peeping)」だそうです。なので「紅葉狩りをする人」も「モミジ・ハンター」ではなく「リーフ・ビュワー」や「リーフ・ピーパー」だそうで、ちょっとパンチに欠けますね。

さて、サル山のサル総出で盛り上げた賢午の愛の告白でしたが、あっさり未由に断られてしまいます。彼女からすれば他に長いこと思い続けている人がいるわけですから、どれだけ盛大に告白されたとしても受け容れるわけにはいきません。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その64

11月 5, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

日本の諺に「下手の考え休むに似たり」というのと「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というのがあります。情報が氾濫している昨今、頭ばかり大きくなってしまって何もしないうちから決めつけたり諦めたりしている人が増えたような気がします。失敗を恐れて鉄砲を数撃つことをしなくなってしまったとでも言いましょうか。映画やドラマの世界では「下手な鉄砲」を数撃って最後に「当たる」作品が多いですが、それも「映画やドラマだから最後に当たるんでしょ」と冷めた目で見る人が少なくない。そこで『ラヴ♥サーカス』では「最後まで当たらない」ドラマを展開させることにしたのです。

※土日は更新をお休みします

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その63

11月 5, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

過去の失敗も時が過ぎれば笑い話になることがあります。大概が「なんであのとき、あんなことをしちゃったんだろうね」という恥ずかしさを笑っているかと思いますが、普段にない情熱を注いでいる姿というのはある種滑稽に見えたりします。変なところに力が入っているギャップが可笑しいのでしょう。過去の失敗を振り返って同じ失敗を繰り返さないようにするのも大事かもしれませんが、失敗を恐れずに情熱を注ぐ「楽しさ」というものに気付けば、人間ちょっとやそっとのことではへこたれないような気がします。そんな感覚を賢午を使って表現してみました。

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『ラヴ♥サーカス』を振り返ってみる その62

11月 4, 2010 in Geogrande, REP'S TALK

一目惚れというのはある種の思い込みのようなものです。『ラヴ♥サーカス』で言えば賢午の勝手な発想でしかない。冷静に考えれば自分が好きになったからと言って相手も自分のことを好きになるとは限らないというのはわかるはずなのに、舞い上がっている本人は客観的に自分を見ることができない。この物語では未由も申也も一方的に「思い込んでいる」ので「誰も報われない三角関係」が成立してしまいます。そういう渦中にいたことのある方にとっては、過去の自分を振り返りつつも余計に楽しく観られたのではないでしょうか。

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