K氏は見た! その3

1月 27, 2012 in BroaderHausUnit, REP'S TALK

K氏(敬省略)はここ数年の間に上演したBHUやゲオグランデの公演はすべてご覧いただいているという、ある意味ハードコアな常連のお客様です。毎回公演の感想をメールでいただいていますが、今回はなんと本人の承諾を得て、その感想メールをブログに3回にわたって掲載します。今回は最終回(3回目)です。ご覧ください。

K氏は見た! その3

役者さんについて目を向けて見ますと、皆さん安定感があって心地よかったです。

勝本豪さん(木下)、音楽やってるだけあって(※注1)、テンポ、リズム感などの「間」、また音程感も良く、音量(声量)も均一で台詞が聴きやすいです。

ささきくみこさん(土屋)、クールビューティなお顔立ちながら今回の役とのギャップに萌えたお客様もいらっしゃったのではないでしょうか。
ホッカイロを「封を切って、出して、揉む」この一連の動作が私は大好きです。遠くからでも判りやすくて且つテンポが良い。

ささきさんブログ:びじんのびは、びみょうのび

小川千尋さん(金田)、あれだけの「女性の特有さ」を演じた小川さんに圧倒されました。そして脚本・演出した岡見さんもすごいと思います。
ヒステリックさ、現実的思考、「過去」と「未来」はなく「今現在」を生きる女性の姿が上手いなあと感じました。これは特に童貞男子には観て感じて欲しいと強く思うところです。
私としましては、これは彼女の的確な解釈・理解と、作・演出(岡見さん)の勝利であろうと勝手に思っておりますが、いかがなものでしょうか(※注2)

中西大介さん(デミウルゴス)、演技ではないリアルなネイティブスピーカーとしての本領を発揮され見応え抜群でした。尚且つ主役ゆえの台詞の多さも大変だったことでしょう。日常的こんなにネイティブなランゲージをヒアすることはないので、アンデイリーなフィールがグッドでした。(日常の中でこれだけ本物の言語を聴くことはないので非日常的な感じが良かったです。)

中西さんが所属するプロダクション:DEEM FACTORY

川口コージさん(水科)、大黒柱的存在感でしたね。テンポも良く。存在感を大きくした後半、台詞が東北弁でしたが本人自身実は関西ネイティブだとは。やはり役者さんってすごいんですね。

演出的な部分に目を向けますと、「木下&金田の告白タイム」と「火野&デミさんの説明」が時間軸的に被るところ、一つの時間軸に複数の異なる空間が発生する、ああいう手法、私は大好きです。奥行き間が増し、定位感が広がり、ワクワク感が増し、とにかく楽しいです。楽典的に言うならば「和声(ハーモニー)」ではなく「対位法」(※注3)とか「ポリリズム」(※注4)のような手法に通じるでしょうか。

集団組織としての部分に目を向けてみますと、やはりこれだけの役者さんをまとめあげて作品を作りあげるという、マネジメント能力といいますか、プロデュース能力といいますか、役者さん及びスタッフ個々のベクトルを同じ方向に向け、それが相乗効果をもたらし、作品に「力」を生み出す、作品にラブ注入する、ここら辺に関しては、人が集まれば、組織となれば、非常に難しい部分なのではないか、しかも今回は準備期間が非常にタイトだったと聞き、尚更のこと凄いことなのではないかと私は考えます。
そしてそれは「BHU」「ゲオグランデ」といった岡見さんのユニット全てに通じます。

 

注1:勝本は役者をやる前からバンドでギターやベースを演奏しています。最近はダンスユニットに参加したりもしています。
注2:ほとんど小川の根性ですね。
注3:上手く説明できないので Wikipedia の「対位法」を参照してください。
注4: Perfumeの楽曲タイトルで馴染み深くなった言葉ですが、やはり上手く説明できないので Wikipedia の「ポリリズム」を参照してください。

いかがでしたでしょうか。K氏にはこれからもちょいちょいブログに参加していただこうと思っています。お楽しみに!

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