『ホテル・カレイドスコープ』の裏側 その1

9月 3, 2009 in Geogrande, REP'S TALK

天井に布

『ホテル・カレイドスコープ』では今まで以上に様々なものにチャレンジしています。

まず、劇中にも「旅館を改造」という台詞が出てきますが、以前この武蔵野芸能劇場に来られたことのある方は、劇場の様相が変わっていたことに驚かれたのではないでしょうか。そうです。客席の上に垂れていた黄色い布。普段は劇場にないものなんです。

天井に布その1まず客席前のほうのバトン(照明を吊るすバーみたいなもの)を下ろして布の端を固定します。

ちなみにこの布の帯と言いましょうか、これ自体も最初からこのサイズのものがあったわけではなく、衣裳担当のKomatsu 碧さんの手によって縫い合わされたものなのでした。その作業をしているときは、部屋中黄色い布に囲まれて、卵焼きを見るのもイヤになったほどだそうです。お疲れさまです。

天井から布その2続いて、もう片端を、調光室の前まで持って行かなければなりません。慎重に前のほうを上げて、もう片端を持って客席側から調光室の前にいる人に渡していきます。等間隔に布を並べなければなりませんし、布の長さも均等にしなければなりません。こうやって文字で書くと簡単そうに思えますが、実際作業をしてみると結構時間がかかりました。

天井から布その3やっとの思いで客席上の布を張った後は、今度は照明の位置を調整しなければなりません。布の間を照らす照明と、敢えて布を照らす照明があって、その位置調整が大変です。

しかも、調光室からこの布のおかげで舞台上がはっきりと見えません。本番中は照明・音響のオペレーターは、舞台を見ないで(モニターでは確認していましたが、微妙にタイムラグが発生するんです)操作をするという、まるでエスパーのような作業を強いられたのでした。

すみません。私が無茶な注文をしたばっかりに。でも、おかげで滅多に見られない「異空間」を作ることができました。ありがとうございます。

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『ホテル・カレイドスコープ』言葉の解説 その3

9月 2, 2009 in Geogrande, REP'S TALK

カコガワの過去

もっと続くかと思いましたが、今回で最終回です。

夢前案内人(ゆめさきあんないにん)
かつて山口百恵さんが歌った「夢先案内人」という歌がありますが、今回登場するのは「夢案内人」です。読みは同じ「ゆめさきあんないにん」ですが、意味合いがどれほど違うかはわかりません。夢の世界に誘う案内人のイメージとしてこの単語を用いましたが、実際連れて行かれたのは夢の世界ではなく、現実の死後の世界です。これはカコガワの夢の世界なのではないか、と解釈されたお客様も中にはいらっしゃったようですが、その点については敢えて説明しないでおきましょう。
ちなみにオオワダという名前は「夢→夢を食べるバク」という発想に基づいたネーミングです。

ユリイカ!
雑誌の名前だったり映画のタイトルだったりして聞いたことあるかたもいらっしゃるでしょう。もとはギリシャ語で「見つけた!」「発見した!」「わかった!」というような意味だそうです。日本語では「ユーレカ」「ヘウレーカ」「エウレカ」などとも表現します。
この言葉で有名なエピソードでは、古代ギリシャの数学者アルキメデスが風呂に入っていてアルキメデスの原理を発見した時、「ユリイカ!」と叫んで裸のまま風呂から出たというのがあります。そのエピソードが有名すぎて、そもそもギリシャ語の意味として「わかった!」なのか、アルキメデスの発した単なる奇声なのか、よくわかりません。

煉獄(れんごく)
台詞の上では登場しませんが、この物語は様々な宗教的なモチーフも取り入れられています。中でも旅館・万華鏡そのものは、キリスト教の煉獄をモデルにしています。
※参考:Wikipedia「煉獄
地獄へ行くほどの罪を犯していない魂が、その小罪を清めるために向かうところらしいのですが、ここでは単純に「転生するか消滅するか」の審判を受ける場所として設定しています。

以上で言葉の解説を終わります。いかがでしたでしょうか。
次回作はまた今回とはガラリと違った世界が展開されます。詳細情報は追ってブログに掲載しますので、お楽しみに!

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『ホテル・カレイドスコープ』言葉の解説 その2

9月 1, 2009 in Geogrande, REP'S TALK

ケマリーグ

昨日に引き続き『ホテル・カレイドスコープ』に登場した言葉の解説をおこないます。果たして今回はいつまで続くのか想像がつきません。

十戒!(じゅっかい)
元ネタは言うまでもなく預言者モーセの十戒です。実際モーセは神より十の戒め(戒律)を授かったわけで、本人が「十戒!」と叫んで紅海が二つに割れたわけではありません。しかもヨルゴスはさすらいの哲学者ですし。普段はポエムみたいな台詞しか言わないし。そこが面白いというのもあるのですが、ニュアンスとしては「悔い改めよ!」が近いでしょうか。決して重くなった空気を誤摩化すために叫んだわけではありません。

ケマリーグの名足(けまりーぐのめいそく)
ゲオグランデ作品のみをご覧のお客様には初登場、BHUのステージを以前からご覧のお客様には初の「実体化」となりますでしょうか。今を遡ること3年前のBHU公演『あ、ドヴォルザーク先生!』の台詞の中で「ケマリーグ」が初登場します。少女漫画家・イケサトミヤマリエ先生が描いてアニメ化までされた『突撃!ケマリーグ』というタイトルと「けってたもれ、けってたもれ」という台詞だけ登場して以来、まさか実体化の運びになるとは当時の私も想像していませんでした。
ちなみに選手のモデルになった坂上田村麻呂と大伴家持が蹴鞠をやっていたかどうかは定かではありません。
蹴鞠(けまり)自体は現代でも京都の賀茂御祖神社で毎年1月4日に「蹴鞠はじめ」という儀式をおこなっているそうです。YouTubeなどで検索すると映像を見ることができます。
※参考:Wikipedia「蹴鞠
蹴鞠の名手のことを「名足」というのをWikipediaで知りました。

辻ダンサー(つじだんさー)
辻斬りや辻説法など現代ではお目にかかることはありませんが、辻占や辻芸などは形を変えて街中で目にすることがあります。このキャラクターが誕生するきっかけは、東京ゲオグランデ第三種接近公演で、初めてソロのダンスシーンを取り入れたところから、ふと「道行く人を巻き込むダンサーがいたら面白いのではないか」というイメージが浮かび、あのようなキャラクターになったのでした。「歌を忘れたカナリヤは、踊るしかないだろ?」という台詞もすぐに思いつきました。『未来大作戦』で登場したカナリヤ・ドロイドという言葉がそうさせたのかもしれません。

続きはまた明日。お楽しみに!

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