次、動いてます、の続き
1月 25, 2009 in REP'S TALK
先週は『未来大作戦 〜かつて日本とよばれたところ〜』というタイトルができるまでを書きました。続いて物語の中身ができるまでを書きます。
タイトルが先に決まって、後から中身を書く場合、東京ゲオグランデは全部そのパターンなんですけど、世界の外枠に関してはお客様がタイトルだけで想像できるけど、中身は観てのお楽しみ、というのが理想でして。第一種接近公演も「家庭大作戦」で「あ、家族の話なんだな」と思わせて「アストロジャーニーと日本の家族」で「アストロジャーニーってなんじゃらほい」と思わせようとしていますし、次の作品も「社内大作戦」で「あ、会社の話なんだな」と思わせて「男たちのバンカー」で「なぜバンカー?」と思わせようとしているわけです。当然、観たら副題に関しても「ああ、なるほど」と思わせる部分がないと意味がない。裏を返せば、副題に意味を持たせるように台本を書いていると言っても過言ではないわけです。
三作目の副題は「かつて日本とよばれたところ」ですが、たとえば22世紀を舞台にして、延々「かつてここは日本とよばれたところでね…」と語らせても、説明臭くなるし、途中で飽きてしまいかねない。ということで、22世紀からは100年前の過去であり、我々が実際生活している今の時代よりは少し先の未来となる21世紀後半のシーンと並行して書いていこう、となったわけです。そうすれば、なんで日本がなくなってしまったのかを台詞で説明する必要もなくなります。
次に考えたのが、「どうやって日本はなくなったのか」ということですが、これはフィクションの世界ということで、現実では起こりえないけど、現実に恐れられているモチーフを持ってくればドラマティックになるだろうと、ここ数年話題になっているパンデミック・フルー(感染爆発)をもじった奇病ファンデミック・プルーという設定を導入しました。昨年の始めにNHKスペシャルでも取り上げられていましたし、これは偶然なんですが、公演終了後に感染爆発(パンデミック)を扱った映画『感染列島』も上映されるということで、ある意味タイムリーなネタです。
そんな状況でも生き延びるのはロボットくらいのものです。実はBHUの旗揚げ公演『ソラ・カラ・ミテタ』でもロボットを扱った物語を上演していまして、じゃあいっそのこと、それとも世界観を一部共有してしまおうかと思い、そこに登場した箱根研究所とホタルダ・イリュウダの2人を再登場させることにしました。リアル・ロボットの設定の原点もそこから流用しています。流石にその公演を観ていて、なおかつ内容を覚えていたお客様は2人くらいしかいらっしゃいませんでしたが。
その他のキャラクターの設定も考えて、大まかな話の流れを整理して、台本を書き始めたのはBHU公演の『その男、アゼルバイジャン』の終演後でした。二つの時代を並行させて進行する物語を書くのは初めてでしたので一週間弱の期間を要しましたが、なんとか稽古が始まる前に書き上げることができました。などと振り返ってみましたが、今現在、それとほぼ同じ状況で次回作に取り組んでおります。昨日は東京ゲオグランデの「反省会」と称した「ゲオグランデ決起集会」を開催して参りました。そこで次回作『ホテル・カレイドスコープ』の台本を配ってきました。場所が居酒屋ということもあってその場で読ませることはしませんでしたが、今頃メンバーは読み込んでいるはずです。果たしてどんな作品になりますか。8月のゲオグランデ公演をお楽しみに!
その前に4月のBHU公演もお楽しみに! 実はこれから台本書きます。てへ。







